全国6施設の紹介と認知症患者への中鎖脂肪酸栄養介入研究の概要結果

第21回 日本病態栄養学会 年次学術集会1月12日〜14日京都 

国立京都国際会館
〒606-0001 京都市左京区宝ヶ池

全国6施設の紹介と認知症患者への中鎖脂肪酸栄養介入研究の概要結果

 

演題名:
認知症患者への中鎖脂肪酸栄養介入研究

 

金谷節子1、川西秀徳2、中山辰巳3、須藤郁子3、後藤幸一4、湊満子4、赤池克子4、横田三夏5、井上雅彦6、市川禮子7、土谷千津子7

1金谷栄養研究所、2社福)市原療(京都市)、3青森社会福祉振興事業団特養みちのく荘、

4社福)十字の園(浜松市)、5女川地域医療センター(宮城県)、6社福)潤生園(神奈川県)、

7社福)きらくえん(神戸市)

抄録本文:

【目的】超高齢化社会を迎え、認知症患者は増加傾向を示し、社会的費用は14兆5000億円(厚労省2015)であり、その予防と治療は緊急課題となっている。米国Mary T. Newport医師は若年性アルツハイマー(AD)の夫にココナツミルクを30ml・日与えた、認知症スケールの改善を見た。金谷らは(株)ツクイ浜松大平台デイサービスのアルツハイマー患者(AD)に対し、中鎖脂肪酸油MCToil;Medium Chain Triglycerides15mlを週3回与え、改善された事を報告した(日本栄養改善学会2016)。今回、多施設による栄養介入研究を行った。

【方法】全国6施設で、認知症軽・中等度に対しCase Control studyを実施。年齢は±5才以内、Case群にMCToil(日清オイリオ社製)15ml・日を食事に添加。Control群はエネルギー量を調整した食事とした。評価項目は年齢、介護度、身長、体重、左右握力、認知症スケールテストMMSE;Mini-Mental State、時計絵画テスト CDT; Clock Drawing Test、エネルギー、たんぱく質、脂質、治療薬剤名と量、期間は2ケ月間。統計処理はカイ自乗検定、Fisher’s 直接確率検定でp≦0.05以下を有意とし、SPSS E. ver10.0.8 Macを使用した。

【結果】認知症患者63名、ADは41.3%。Case群が85±5.9才(n=41)、control群86±5.2才(n=22) 、女性54名、男性9名。有意差のあったものは介護度(p≦0.01)、体重(p≦0.01)、MMSEに有意差はなかった。CDTでは直接確率法両側検定case2.5±2.6→3.1±2.9 control 3.1±3.2→2.5±2.9 (p≦0.043)で有意差が認められた。

【考察】中鎖脂肪酸MCToilがケトン体;脳の代替エネルギーとなりCDTを改善したことが示唆された。高温調理、高AEGs含有食品はADの重要なリスク要因となる(Abate 2017 Oxid Med Cell Longev)、高炭水化物食を避け、MCToil ゃω3やDHA、緑茶EGCG、リスベラトール等の抗酸化能の高い食事が認知症対応の食事として期待される。

 

栄養介入研究参加施設・全国6施設の紹介

2社福)市原療(京都市) http://www.itihara.or.jp/

 

3青森社会福祉振興事業団特養みちのく荘 https://www.michinokuso.jp/facilities/index.html

 

 

4社福)十字の園 (浜松市)  http://www.jyuji.or.jp/
日本初の特別養護老人ホーム1号 敗戦日本の高齢者をドイツ・ハニーウルフ姉妹が支援して設立

 

5女川地域医療センター(宮城県) http://onagawahp.jadecom.or.jp/

 

6社福)潤生園(神奈川県) http://junseien.jp/feature/

 

 

7社福)きらくえん(神戸市) http://www.kirakuen.or.jp/

 

 

 

 

 


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